消費税、住民税、固定資産税、法人税、酒税…
日本には本当に様々な税金があります。
毎日税金を払わずに過ごすことは不可能なほど、
生活の至る所で税金を払っていますよね。
もー嫌!税金なんて無ければいいのに!と思うこともしばしば。
けれど税金がなかったら大変なことになってしまうことは
皆さんよくわかってらっしゃると思います。
けれど世界には税金のない国もあると聞いたことがあるような…
本当にそんな楽園、あるのでしょうか。
「税金がない国」として名前が挙がる国を検証してみました。
①ナウル共和国
南太平洋に浮かぶ小さな島国、ナウル共和国。
国土は東京の品川区と同じくらい、人口は1万人あまり(東京都の人口は1320万人)。
リン鉱石の採掘によって栄えた為、税金はなし。
医療、教育は無料、結婚した際には新居をプレゼント、
全年齢層に年金を配布など、まさに楽園のような国。
…しかし、これは20世紀末までの話。
21世紀に入ると、リン鉱石が枯渇が進み、経済が崩壊。
国民の失業率は90%。そもそも働いたことのない人が殆ど、という状態。
現在は近隣先進国や日本からの援助に依存しています。
2007年に日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ」の取材班がナウル共和国へ
訪れたときのレポートが残っていました。こちらを読むと国の雰囲気が伝わるかと思います。
②アンドラ公国
ピレネー山中にある、フランスとスペインに挟まれた国。
国土は467.6k㎡で、日本の金沢市と同じくらいの大きさです。
いま何かと話題の「タックスヘイブン」と認識されている国家で、
付加価値税(VAT)、所得税、相続税がありません。
不動産売却に関しては15%の譲渡税が課税されるようです。
国家の収入の大半は、EUからの輸入税。
税金がないので、免税ショッピング天国として観光客に人気のようです。
③モナコ公国
フランスとイタリアの地中海沿岸の国境近くに存在する国。
「モナコグランプリ」が行われることで有名です。
所得税がないため、国外から収入を得ている富裕層が多く住んでいますが、
付加価値税(VAT)は19.6%で、法人税は33.3%で、税収は国庫予算の70%を占めています。
モナコ関係者の中には「タックスヘイブン」と呼ぶ人もいますが、
付加価値税や法人税はがっつりとられるので、
そう呼ばれることを嫌がるモナコ関係者もいるようです。
以上、3つの国を紹介しましたが、いかがでしたか。
極端な楽園状態は破綻を招いてしまう…という当たり前の結末もありましたね。
それぞれ色々なパターンでしたが、やはり無税に近い状態で国を回すのには
規模の限界があるようです。
日本のようにある程度の国土があり、
かつ資源が無い島国にとっては、夢のようなお話でした…