週末は寒波が日本列島を襲来し、
各地から初雪のニュースが聞こえてきました。
今日から少し気温は復活してくるようですが、
どんどん本格的な冬がやってきていることは確かです。
みなさん、体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さいね。
さて、先日こちらのブログでは年末調整のお話をしましたが、
今日も年末調整のお話をさせてもらいます。
今回は「相続と年末調整の関係」について。
この二つ、みなさんはどれくらい関係があると思いますか?
まず初めに結論を言ってしまいますが、実はこの二つ、
税金の種類としては全く関係がないんです。
相続の際に発生するのは相続税。
そもそも相続税が何故あるのかというと、その根底にあるのは「富の再分配効果」です。
お金持ちに生まれた人が一向にお金を手放さなければ、
貧乏な家に生まれた人は一発逆転のような成功を納めなければいつまでたっても貧乏なまま…
という状態をなるべくなくしましょう、
という効果に特化したのが相続税の特性なんです。
棚からぼた餅のぼた餅をそのまま食べさせるわけにはいかないよ、という事ですね。
対して所得税は、働いて稼いだお金に課税する税金です。
日本の所得税は累進課税制度が適用されているので、先ほどの「富の再分配効果」も
あるにはあるのですが、根本としては労働に対して課せられるのが所得税です。
年末調整は所得税の最終調整として行われる行為です。ですので、
「今年は相続をしたので年末調整をしっかりやればいくらか返ってくるだろう」
「相続をして自分で確定申告をすれば年末調整は関係ない」
というような考えは間違い、なんです。
なんだかとられてしまう嫌なもの、としての税金なので
どうしても一緒くたにしてしまいがちですが、その根本的な存在意義まで
考えてみると、無関係であることが納得できるのではないでしょうか。
もちろん出て行ってしまう金額に納得できるかどうかは、全く無関係ですが…
(via 経営ハッカー)