前回のブログで海外旅行時の免税店のお話をしましたが、
海外旅行に行って驚くことのひとつが「お札の扱い方」です。
日本人はどんなにズボラな人でも、お札をしわくちゃにして仕舞う人は
あまり見かけないような気がします。
しかし、海外に行くと、とっても身なりの綺麗な人でもお札をしわくちゃに
しまっていたりして「え?!」と驚いてしまうこともしばしば。
考えてみると、日本人はお札を綺麗に仕舞うことを小さな時から身につけさせられているような気がします。
反対にお札をそのように扱うことを習慣としない国も沢山あるということなんですよね。
文化の違いって面白いですよね。
さて、日本人のお札に対する几帳面な文化は、
もしかしたらその「精度」も関係しているのかも…と思うランキングを見つけました。
世界の偽造されにくい紙幣ランキングです
1位 スイス
2位 日本
3位 カナダ
となっているんです。
日本のお札は、技術大国である日本らしく
様々な偽造防止のための技術が使われています。
一番有名なのは、お札中央の「透かし」ですが、
その他にも「漉き入れパターン」というものがお札には入っているんです。
一万円札に3本、五千円札に2本、千円札に1本
入っていますので、今度じっくり見てみてくださいね。
他にも、肖像画の顔や「日本銀行券」といった文字、額面は
すべて非常に細い線や点で描かれているので、
カラーコピー機などでは際限が不可能。
また、拡大鏡を使っても見えづらいほどの小さな「NIPPON GINKO」
という文字があちこちに散りばめられていたり、
紫外線を当てると表の印章部分や「NIPPON」の文字だけが光る
特殊発光インキなども使われています。
では、1位のスイスのお札にはどのような技術が使われているのでしょうか。
スイスで使用されているスイスフランはスイス国立銀行が幾度か紙幣を変更しており、
現在スイスで流通しているのは第8次紙幣と呼ばれるもの。
まず、紙幣を縦にした左端に上から順にアルファベットの
AからHまでのマーキングがあり、
それぞれのアルファベットの場所にその紙幣の額面が記載されているのですが、
なんとこのAからHまでの印刷方法が全て異なるんです。
パールインクを使い発色するもの、漉き入れ、複雑な模様の凹版、
濃色で発光する非常に珍しい紫外線インクなどなど…
さすがスイス!と感心してしまうものばかり。
しかし実は既に第9世代の紙幣の流通予定があり、
そちらは更に進化した偽造防止技術が使われているそう。
順番が前後してしまいますが、偽造されにくいランキング3位はカナダドル。
現在流通しているカナダドルは2011年から発行を始めたもので、
何より特徴的なのが、素材が紙ではなくポリマー製だということ。
しかもその一部が透明になっているのです。
さらにその透明部分には肖像画やホログラフィーが両面から透けるように印刷され、
さらにある角度からしか読み取れない「秘密の番号」も透明部分に埋め込まれているとのこと。
いつまで経っても無くならない偽造紙幣に対する、各国の執念がうかがえるランキングでした。
たまに、持っているお札を眺めてみるのも面白いかもしれませんね。
(via Labori)