2018.12.27 マイナンバーを取り巻く現状

日本国内の全住民に12桁の個人番号をわりあて、
個人情報を管理するという、国を挙げての一大プロジェクトだった、マイナンバー制度
個人情報はどうなる、完全管理社会の到来だ…!
と導入までにはすったもんだがあったのにも関わらず、
確定申告などで番号を忘れたりしても特にお咎めがなく、
なんだかおかしいな?…と感じたことのある人も多いのではないでしょうか。

制度が開始されてから3年あまり。
いま、マイナンバーを取り巻く現状は一体どうなっているのでしょうか。

まず、先ほども少し触れた確定申告ですが、
当初マインバーカードが必須であったはずの「e-Tax」においては、
来年から個人のe-Tax利用率向上などを名目として、
マイナンバーカードが必須ではないということになりました。
来年からはスマホでの確定申告が可能になりますが、
その際はマイナンバーカードなしでも申告できる、
ID・パスワード方式を導入しています。
こちらのID・パスワードは運転免許証などの本人確認書類を税務署に
持参すれば無料で即日発行され、翌年以降の申告も同じものが使えるというもの。
しかし、こちらはマイナンバーカード・ICカードリーダが普及するまでの
暫定的な対応(導入後、概ね3年を目処に見直し)、という事になっているそうです。
果たして3年度、どれほど普及しているのでしょうか。

また、マイナンバーカードに関して気になる世論調査も見つけました。
希望者に無料で交付する個人番号カードの取得の予定がない、
と答えた人が53%にものぼったのです。
理由として挙がったのが「必要性がないから」との声。

確かに、実際にカードを取得したにも関わらず
役所での手続きには相変わらず手書きで住所を記入しなくてはいけない場面も多く、
一体なんのために取得したのか…と思わされる場面が多いのが実情です。
本来であれば様々な手続きが簡略化できるであろうシステムなのに、
行政側のシステムが対応できていない、ということなのでしょう。

生涯にわたって利用する番号にもかかわらず、
カードには誰でもナンバーが読み取れる形で記載されていおり、
且つそれを誰にも知られないようにしろ…というにも、矛盾がありますよね。

管理するためのものであったはずなのに、
管理するためのものを全く管理できていない、
というなんだか落語のような状態になっているマイナンバーカード。
100年ほど時が経ったら、高座で「まいなんばあ」なんて
噺が披露されている…なんて事にならないよう、
一大プロジェクトをやり遂げてほしい気持ちでいっぱいです。

(via Yahooニュース)

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