「モーツァルト」と言ったら、小学生でも知っている、
中世クラシック音楽会の偉大なる天才音楽家です。
しかし彼のその生涯はお世辞にも裕福とは言えない暮らしぶりだったと言います。
とは言え、芸術家といえば下積み時代が長く、
死後評価されるものが多く、貧乏であることはそこまで
珍しいことではない、という考えもあります。
しかしモーツァルトと同じ時代を生きた音楽家にも
裕福な人は確実に存在していました。
では、モーツァルトは彼らとは何が違ったのでしょうか。
その当時の音楽家は、宮廷や貴族・教会などに雇われ、
その雇い主の以降に沿った曲を作ることで生計を立てていました。
モーツァルトもそのように働いてはいたのですが、
彼は当時そのような作曲の仕方に不満を感じ、
今でいうフリーランスのような活動にシフトすることで
傑作を生み出し、成功していきました。
成功していたのだから、当然十分な収入があったはずなのですが、
その生活は貧しいままでした。
その理由は、今で言う著作権のようなものをきちんと管理しなかったことにあります。
当時からそれをうまく管理し、その使用料で生計を立てている音楽家たちは居て、
彼らは裕福になっていきました。
しかし、モーツァルトはそれをせず、曲をその都度切り売りして
生計を立てていたのです。
今となってはなんて勿体ない…と思ってしまいますが、
当時の彼はその権利を活用する必要を感じないほど、
次々と作曲をする才能があり、曲がないなら作ればいいじゃない、
という状態だったようです。
彼が当時自分の曲の権利に興味がなく、沸き続けるアイディアにだけ
興味があったからこそ、今でも彼の曲は世の中に沢山鳴り響いている事は確かなので、
創作とビジネスというのは「これが正しい」と言えない難しさがありますね。
こちらの「貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ」という書籍では、
貧乏な生涯を送ったモーツァルトとは対極の裕福な生涯を送ったプッチーニを比較し、
「権利ビジネス」の仕組みを説いています、
「見えない資産=知財」の経営戦略の本質が掴めるとして人気を集めており、
攻めの知財活用をしたい!という人は、一度読んでみてもいいかもしれません。
(via ZUUonline)