最近何かと話題のお仕事小説やお仕事漫画。
少し前には書店員を主人公にした「書店ガール」がドラマ化されていましたし、
「重版出来」という漫画編集部を舞台にしたものもドラマ化されていました。
あのドラマで「じゅうはんしゅったい」と読み方を知った人も多かったのでは?
現在日本テレビで放送中の石原さとみさん主演のドラマ「地味にすごい!校閲ガール」も、
出版社の校閲部という今まであまりスポットライトが当たらなかった部署が舞台ということが、逆に注目を集めています。
お仕事小説の特徴として、主人公のお仕事は、一見すると「地味」な事が多いです。
トレンディドラマに登場する芸能界や広告代理店のような華やかさはそこにはありません。
しかし、その地道なお仕事の中に様々なドラマがあります。
そのリアリティがウケているのでしょうね。
先日本屋さんで、思わず手にとってしまった本がありました。
タイトルは「これは経費で落ちません!〜経理部の若森さん〜」。
税理士事務所的には見逃せないタイトルです…!
物語の主人公は、「天天コーポレーション」という石鹸などを取り扱う会社の経理部の若森入沙名子、27歳。
入社以来経理一筋、過剰なものも足りないものもない「完璧な生活」を送っているところから始まります。
しかし、そんな気配のなかった同期に恋人ができてしまったあたりから、迷いが生じ始めます。
そんなところにある日、「4800円、たこ焼き代」と書かれた領収書が営業部のエース・山田太陽から持ち込まれて…?!
…というあらすじです。
どのお仕事小説もそうですが、地味に見えるテーマでもそこから見えてくる人間模様が必ずあります。
この物語も、経理を通して社内の人間模様が描かれています。
特にお金が絡むことですので、そこにはかなりシビアに人間性が浮かび上がってきそうですね。
果たして4800円のたこ焼き代は経理で落とせたのか?!
是非、ご自分で確かめて見てくださいね。
今度は税理士事務所が舞台の小説を探してみたいと思います!
(via 集英社 オレンジ文庫)
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