2017.8.30 税理士の歴史

8月も残り2日となりました。
子供の夏休みにつきあって息切れ気味のお母さんお父さんも多いのではないでしょうか。
ゆっくりと自分のペースを取り戻していきたいですね。

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みなさんは、税理士というものがいつから存在しているかご存知でしょうか。
その歴史は、約130年ほど前に遡ります。
1887年(明治20年)に所得税、1897年(明治30年)には営業税が国税として創設され、
税全体に占める商工業者への課税の割合が高くなってきていました。
これに対して、退職税務官吏や会計の素養がある人間に
税務相談や申請代理を依頼する商工業者が出てきました。
これが、今の税理士業務の発端なのではないかといわれています。

その後日露戦争、第二次世界大戦に伴い増税が重なったことでこの傾向はさらに強まり、
税務相談や申告代理を専門に行う者も増えていきました。
しかし、業務は無資格行われていた為、当然悪質な事を行う者も出てきてしまいました。
第二次世界大戦中には官吏の多くが兵員として出征してしまっていたので、
人員不足となり、税務行政の執行に支障をきたすほどの状況に。
税務代弁者等の数は減少し、混乱した状況に乗っかって
不適正な税務指導等で不当な報酬を納税者に要求する者が横行するという事態に。

そこで1942年(昭和17年)に税務代理士法(昭和17年2月23日法律第46号)が制定。
弁護士、計理士(後の公認会計士)、国税従事者は税務代理士に許可、強制入会されることとなりました。
その後、第二次世界大戦終了後の1946年(昭和21年)には日本国憲法の制定、
証券民主化政策の観点から1948年(昭和23年)7月に公認会計士法が制定。
1893年(明治26年)に施行された旧弁護士法は新憲法の理念に沿ったものにと
1949年(昭和24年)6月に現行の弁護士法に改正されてきました。

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現在、税理士になるには税理士試験のみによる資格取得だけでなく、
弁護士となるための司法試験に合格すること、公認会計士となるための公認会計士試験に合格すること等、
制度上複数の方法がありますが、このような歴史を踏まえるとそれも納得できますね。

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