1年前には1000ドル未満だったビットコインですが、
なんと、今月17日には過去最高の1万9800ドルにまで急騰。
世界中がこのニュースに染まりました。
しかし、クリスマス目前の22日午前には1万1000ドルを割り、
その動向は今も人々を一喜一憂させています。
さて、そんなビットコインを始めとする仮想通貨ですが、
ここ最近インターネット上では仮想通貨を用いた決済システムの整備が進んできています。
現在日本では、ビックカメラや丸井グループの一部店舗で、
買い物などの決済にビットコインを使用する事が可能。
しかしその使用には仮想通貨取引所が提供するアプリをダウンロードしなくてはならない、
仮想通貨を使える店舗と対応している通貨やウォレットが少ないなど、
市場拡大にあたってネックとなる問題がいくつもある状態です。
そんな中、仮想通貨の決済サービスを提供する英国初のベンチャー企業、
ワイレックスが日本法人を設立、アジア市場に上陸しました。
ワイレックスのアプリを利用し仮想通貨を米ドルやユーロ、ポンドに交換し、
自社が発行するわいレックスカードを世界中のVISA加盟店で示せば支払いが可能に。
クレジットカードネットワークを経由して決済を行っているというわけです。
今後、日本円への対応も視野に入れながら来春からのサービス開始を目指しているそうです。
もちろん国内でも既にライバルは登場しており、
マネーパートナーズグループが発行する複数通貨に対応したプリペイドカード
「マネパカード」は、提携取引所であるZaifに口座を持てばビットコインから換金した
日本円をチャージすることができ、マスターカードの加盟店での使用が可能です。
今回のビットコインの乱高下で、投機層だけではなく一般層への知名度がぐっと広がった仮想通貨。
今後2〜3年で新規参入の企業が増え、手数料の引き下げ、
技術開発などの企業間の競争は激しくなりそう。
2〜3年後となると、ちょうどオリンピックが開かれる頃。
オリンピック観戦にかかる全ての支払いを、
ビットコインで済ませられるような状態になっているのでしょうか。
(via NIKKEI STYLE)