昨年4月に電力自由化が始まりましたが、
それに続くような形で今月から都市ガスも自由化が始まりました。
しかし、昨今はオール電化の家も多いためなのか、
電力自由化の時よりもあまり話題になっていないような気がします。
実際、昨年11月に行われた意識調査ではガスの自由化を「明確認知」している人は42.1%と、半数以下の数字でした。
話題の低さの原因のひとつは、新規参入のハードルの高さがあると思われますが、
今後石油会社、携帯電話会社などの参入も噂されているガス自由化。
もう少し動向をうかがいたいのがみなさん本当のところだと思います。
それまでに、どのようなことを頭に入れておけばいいのでしょうか。
まずは、現在の自分の家の料金プランを確認すること。
現在一般契約で、特に割引などが適用されていなければ、
新会社に乗り換えるだけでお得になることが多いでしょう。
しかしエネファームやガス床暖房などを使っていて、
割引プランで契約している場合、きちんと考えて乗り換えなければ
割高になってしまうケースがあります。
また、ガス自由化のデメリットも知っておくことも重要です。
先にガス自由化が導入された欧米では、ガスの原料であるLNG(液体天然ガス)
の価格の変動と家庭用ガスの料金が連動するようになり、
LNG価格が上昇する際には家庭用ガスの料金もあがるようになりました。
日本でもそのような局面では、同じような事態になると予想されています。
とは言え、自由化で導管網の整備が進むことが考えられ、
これまで都市ガスがなかった地域にも都市ガスが使えるようになる可能性も高いですし、
サービスの向上と技術革新は今までとは全く違ったスピードで進んでいくに違いありません。
またガス自由化とは別に、
大規模マンションなどで建物全体でガスをまとめ買いする
「一括受ガス」の解禁も間近なのではないかと言われています。
これまで、あまり話題に上ることが少なかった「ガス」。
これを機に少し考えてみるのもいいかもしれません。
(via 都市ガス自由化比較サイト)