2019.2.28 Suicaにチャージした金額を、旅費交通費で処理してはいけないワケ

確定申告の提出締め切りが近くなっており、
個人事業主の方はなんとなく落ち着かない日々が続いている人も多いのではないでしょうか。
先日、キャッシュレスの話題をこちらで取り上げさせていただきましたが、
今回は交通系電子マネーに関わるお話を少しさせていただこうと思います。

個人事業主であれば、「事業のお金」と「個人のお金」は分けて考えるのが当たり前。
昔は「財布は事業用と個人用で二つ持つべきだ」なんて言われていましたが、
キャッシュレス化が進みつつある今、財布を二つに分ける必要はなさそうですよね。

現在は、財布を二つ持つ代わりにキャッシュカードを事業用と個人用の二つ持つと、
事業用の会計にプライベートな会計が混ざることもなく便利ですよね。
クラウド会計ソフトを使用していれば、クレジットカードの使用履歴を取り込み、
自動的に仕分ける機能が備わっていますから、事業用のカードを用意していれば、
どの会計が事業用とどの会計がプライベートか、
と仕分ける必要がありませんので便利です。

クレジットカード以外のキャッシュレス決済で便利なのが、
Suicaを始めとする交通系電子マネーです。
こちらも事業用のSuicaを用意してしまえば便利…と思ってしまいますが、
実はそれだけではダメなんです。例えば1万円チャージした際に、

チャージした日
旅費交通費 10000円/現金 10000円

と処理してしまうのはNG。
例え「これは仕事用の交通費として使うんだ」と考えていたとしても、
実際に何に使われたかはここからはわからないからです。
最近は駅構内であれば殆どのものがSuicaで会計することができますから、
もしかしたらチャージした金額のうち幾らかをお茶やガム、
はたまた家族へのお土産などに使用するかもしれませんよね。

では、どのように記録すればいいのかというと、
チャージした金額全額を個人で使うものとして「事業主貸」にし、
会社のお金を一度個人用のお金として処理するという方法です。

チャージした日
事業主貸 10000円/現金 10000円


とし、旅費が500円、お茶が120円だったとしたら、
旅費として利用した500円だけ事業主勘定から振り替えます。

移動で使った日
旅費交通費 500円/事業主借 500円


とするのです。
このようなプリペイドカードを使う時は、
チャージ額を何に使ったのか「旅費交通費等精算表」を使って
毎週処理するといいでしょう。
また、旅費の記録には乗降駅と金額のほか、
「その旅費を使った目的」を記録することも忘れずに。

(via ITmediaビジネス)

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